故郷の川で

Patagoniaから注文していたFly Fishing2005のカタログが届く。
製品自体もさることながら、Pataginiaが行っているWorld Trout
CAMPAIGNプログラムが助成を行っているオビラメの会
Colorado Trout UnlimitedThe Penobscot River Restoration Projectの情報が載っている。


生物の保護・環境保全では、日本は他の先進国に比べて遅れていると
言わざるを得ない。私自身、そう思い発言をする事もあるが、具体的
な保護・保全の活動を行っていないただの人だ。米国の川でもそうだ
ったが、自分が川へ釣りに行くことにより出てくる釣糸、針、がんだ
ま等のごみになりえるものは、必ず持ち帰る、残すのは足跡だけ、と
いうようにする事を心がけている。ど田舎生まれの私にとって、環境
問題は小さな頃からの関心事項であった。30年以上前の話だが、近く
の川は、夏は泳ぐ場所で、格好の遊び場でもあった。流れの緩やかな
500mぐらいの区域は、川べりは砂浜で遠浅。水中眼鏡をかけて潜ると、
水中で対岸まで見えていたという記憶がある。故にわが町の川は清流
だと思っていた。10代後半になると、養豚業者によると思われるし尿
の垂れ流しで、清流だった川が臭くなり、大人に対する反発もあり、
怒っていた時期があった。釣りにはまってから一度も故郷には帰って
いないが、魚のいる川という観点で、わが町の川を見たことは無い。
ヤマメ、イワナニジマス等のトラウトはいないはずである。南すぎ
て水温が高すぎて、生息するのに適さないと思われる。町の2/3は山で、
川の支流の大半は、山地の北斜面だからもしかしたら、トラウト類が
生息できるかも、などと勝手な思いこんだり。我が町の川は、漁協す
らない。町の中心街の近くになると、大きな堤防の中を流れ、町の外
れで、更に大きな河川に合流する。自分からみると、汚い川だが、そ
れでも冬には寒ハヤを福岡あたりから釣りに来る人がいるだ。帰省の
際にはロッドを振りにいってみようと思う。